施工管理技士の基礎知識
女性の施工管理技士
施工管理技士は、建築・土木での仕事が多いことから男性の取得者が多いですが、女性の方も男性に負けず活躍しています。
女性施工管理技士の多くは、大学では建築学を学んだ人が施工管理について興味を持ったり、あるいは建築関係への就職がきっかけで取得しているようです。
国土交通省では、建設業界で働く女性技術者・技能者を5年で倍増することを目指しており、働きやすい制度・環境整備が今まさに急ピッチで進められています。
また、大手ゼネコンなどでは、育児休暇だけでなく、子育てとの両立が可能な配置転換など、長期間のキャリア形成をサポートする動きが出始めています。
まだまだ改善の余地が大いにある業界ですが、国を挙げて女性雇用の進出をバックアップしているため、施工管理技士の将来性は期待できます。
女性施工管理技士のメリット
女性で1級資格を持っている人はまだまだ少ないため、会社から重宝されることもあるようです。
特に、マンションの改修工事などを行う際は、日中在宅しているのは主婦が多いので、管理組合から女性の施工管理を居住者対応で入れてほしいと要望が出ることだってあります。
同性の施工管理が入れば住人もコミュニケーションが取りやすく信頼関係が築けるため、クレーム減少につながるといったメリットもあります。
また、男性に比べると力作業では劣ってしまいますが、女性ならではのきめ細かさと丁寧さが仕事に反映できるので、企業側からも評価が高まっています。
女性施工管理技士のデメリット
女性が少数の業界なため、企業によっては女性雇用促進のための整備に差が生じています。
現場では紅一点の場合も珍しくなく、女性という先入観だけで上から目線や「無理だろう」「分からないだとう」と判断されてしまうこともあります。
もちろん、女性だから可愛がってくれるケースもありますが、悔しい思いをしている人も少なくありません。
元気よく挨拶を行ったり、積極的にコミュニケーションを取っていくことで、周囲との信頼関係を少しずつ築いていくことが大切です。