施工管理技士の種類
建設機械施工技士
建設施工技士は、施工管理技士の中で最も古い資格であり、昭和35年から行われている国家資格です。
資格保有者は、建設業者で規定された専任技術者、主任技術者、監理技術者(1級のみ)になることが可能です。
1級は各種建設機械を用いた施工の指導・監督業務が行え、2級は6種類に区分された中から、建設機械の運転の技術責任者、施工の主任技術者として支持・管理を行います。
土木施工管理技士と建築施工技士を混同する人がいますが、前者は土木工事の現場監督、そして、後者は建設機械を用いた施工の監督業務となります。
2級資格の種類
第1種 | ブルドーザー(トラクター系建設機械操作施工法) |
第2種 | 油圧ショベル(ショベル系建設機械操作施工法) |
第3種 | モーターグレーダー(モータ・グレーダー操作施工法) |
第4種 | ロードローラー(締固め建設機械操作施工法) |
第5種 | アスファルトフィニッシャ(舗装用建設機械操作施工法) |
第6種 | アースオーガー(基礎工事用建設機械操作施工法) |
将来性・メリット
建設機械施工技士は、土木工事業、舗装工事業、とび・木工工事業の建設業許可を取得できます。
また、特定自主検査員資格(車検員)が付与されるので、会社で保有している建設機械を自ら検査可能です。
さらに、土木施工管理技士よりも試験範囲が狭く合格率も高いため、土木・建設分野で施工管理の資格取得を目指している人はおすすめです。
もちろん、他の施工管理技士と同様に、経営事項審査制度による得点の付与など同等に扱われます。
受験資格(1級資格)
区分 | 学歴と資格 | 実務経験年数 | ||
---|---|---|---|---|
指定学科 | 指定学科以外 | |||
A | 大学 | 卒業後3年以上 | 卒業後4年6か月以上 | |
短期大学 5年制高等専門学校 |
卒業後5年以上 | 卒業後7年6か月以上 | ||
高等学校 | 卒業後10年以上(※1、2) | 卒業後11年6か月以上(※2) | ||
卒業後8年以上 (その実務経験に指導監督的実務経験1年以上を含み、かつ、5年以上の実務経験の後専任の監理技術者による指導を受けた実務経験2年以上を含む) |
- | |||
その他 | 15年以上(※2) | |||
B | 2級建築士試験合格者 | 合格後5年以上 | ||
C | 2級建築施工管理技術検定 合格証明書の交付を受けた者 |
合格後5年以上(※1,2) | ||
合格後1年以上の指導監督的実務経験及び専任の監理技術者による指導を受けた実務経験2年以上を含む3年以上 | ||||
D | 2級建築施工管理技術検定合格後5年未満で右の学歴の者 | 短期大学 5年制高等専門学校 |
(1)の区分 | 卒業後9年以上(▲) |
高等学校 | 卒業後9年以上(※2) | 卒業後10年6か月以上(※2) | ||
その他 | 14年以上(※2) |
注意事項
※1:実務経験年数は、学科試験前日までで計算
※2:実務経験年数には、「指導監督的実務経験」を1年以上含むことが必要です。
指導監督的実務経験とは、現場代理人、主任技術者、工事主任、設計監理者、施工監督などの立場で、部下・下請けに対して工事の技術面を総合的に指導監督した経験を指す。
※3:※1印がついている実務経験年数については、主任技術者の要件を満たした後、専任の監理技術者の配置が必要な工事に配置され、監理技術者の指導を受けた2年以上の実務経験を有する方は、実務経験が2年短縮できます。この場合、提出書類として「任の監理技術者の指導のもとにおける2年以上の実務経験証明書」が必要です。
※4:指導監督的実務経験として「専任の主任技術者」を1年以上経験した方は、表中※2印がついている実務経験年数に限り2年短縮が可能です。この場合、提出書類として「専任の主任技術者実務経験証明書」「工事請負契約書(写)」「施工体系図(写)」「現場代理人主任技術者選任届(写)」「建設業許可通知書(写)」の5点が必要です。
受験資格(2級資格)
区分 | 学歴 | 必要とする実務経験年数 | |
---|---|---|---|
指定学科 | 指定学科以外 | ||
(A) | 大学卒業後 | 受検しようとする種別に6ヵ月以上で、他の種別の経験を通算して1年以上 | 受検しようとする種別に9ヵ月以上で、他の種別の経験を通算して1年6ヵ月以上 |
(B) | 短期大学卒業後高等専門学校(5年制)卒業後(※専門学校卒業者について) | 次のいずれかに該当 ①受検しようとする種別に1年6ヶ月以上 ②同上の経験が1年以上1年6ヶ月未満で、他の種別の経験を通算して2年以上 |
次のいずれかに該当 ①受検しようとする種別に2年以上 ②同上の経験が1年6ヶ月以上2年未満で、他の種別の経験を通算して3年以上 |
(C) | 高等学校卒業後(※高卒認定試験合格者等について) | 次のいずれかに該当 ①受検しようとする種別に2年以上 ②同上の経験が1年6ヶ月以上2年未満で、他の種別の経験を通算して3年以上 |
次のいずれかに該当 ①受検しようとする種別に3年以上 ②同上の経験が2年3ヶ月以上3年未満で、他の種別の経験を通算して4年6ヶ月以上 |
(D) | 上記学歴によらない場合 | 次のいずれかに該当 ①受検しようとする種別に6年以上 ②同上の経験が4年以上6年未満で、他の種別の経験を通算して8年以上 |
※詳しくは日本建設機械施工協会で確認してください。