監理技術者と施工管理技士の違い

よくある疑問

監理技術者は、建設現場で技術水準を確保するために配置される技術者のことで、主任技術者に比べて厳格な資格や経験が求められます。

建設業法により、発注者から直接請け負った元請負の特定建設業者が、合計3000万円以上の下請契約を結んだ場合に監理技術者の配置が必要となっており、個人住宅を除く公共工事や民間工事のほとんどが対象となります。

職務内容は、施工計画の作成から、工程管理、品質管理、技術管理に加え、工事に従事する者の指導監督となります。

監理技術者として業務に携わる場合は、管理術者資格者証と監理技術者講習修了証が必要になってきます。

監理技術者として必要な「管理技術者資格者証」を取得するためには、1級国家資格者、大臣特別認定者、あるいは実務経験者のいずれかに該当していなくてはなりません。

そして、1級施工管理技士はこの国家資格者に該当しているため、監理技術者として活躍することが可能です。

監理技術者と施工管理技士は全く別の資格というわけでなく、施工管理技士の資格保有者は、検定の種目および級に応じて、建設業法に規定する認可要件としての監理技術者の資格を満たす者として扱われます。

施工管理技士が工事現場に出て指導監督を務める場合に監理技術者の資格が必要となってきます。