施工管理技士で働く環境施工管理技士の種類

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施工管理技士の基礎知識

施工管理技士の種類

施工管理技士は、6つの種類に分かれており、各分野で一定水準以上の知識と技術を有していることを認定しています。

各施工管理技士は、国土交通大臣が指定した機関で試験が実施されており、受験資格や日程が異なるため注意が必要です。

ここでは、種類別に資格概要を簡単に見ていきたいと思います。

建設機械施工技士

建設機械施工技士は、施工管理技士のなかでは最も古い資格で、他の資格に比べると比較的合格率が高いのが特徴です。

1級資格は各建設機械を用いた施工計画の作成・管理が行えますが、2級資格は第1種から第6種に区分されており、2級資格では全ての建設機械を網羅できません。

平成26年度実施の検定試験では、1級学科試験が39.8%、1級実地試験が89.7%と、最終合格率は35.7%でした。

建設機械施工管理技士の場合、実施試験が建設機械の簡単な操作試験であるため、比較的容易です。

また、1級資格は経験記述と簡単な記述で構成されているため取得しやすく、資格学校によっては合格率90%を超えているところもあるようです。

関連する土木施工管理技士と一緒に取得を目指す人が多い傾向にあります。

1級試験の合格率(平成26年度)
学科試験 39.8% 実地試験 89.7%
2級試験の種類と合格率(平成26年度)
第1種 学科試験 67.1% ブルドーザー(トラクター系建設機械操作施工法)
実地試験 79.1%
第2種 学科試験 69.2% 油圧ショベル(ショベル系建設機械操作施工法)
実地試験 91.4%
第3種 学科試験 50.3% モーターグレーダー(モーター・グレーダー操作施工法)
実地試験 86.8%
第4種 学科試験 48.0% ロードローラー(締固め建設機械操作施工法)
実地試験 94.2%
第5種 学科試験 38.1% アスファルトフィニッシャ(舗装用建設機械操作施工法)
実地試験 94.6%
第6種 学科試験 49.2% アースオーガー(基礎工事用建設機械操作施工法)
実地試験 93.3%

土木施工管理技士

土木施工管理技士は、東日本大震災による除染工事や造成工事などの復興工事が急増したことで、建設業界の中でも特に人材不足が叫ばれている資格です。

河川や道路、橋梁、港湾、鉄道、上下水道などの土木工事現場で現場監督として活躍可能な資格です。

2級資格は、土木、鋼構造物塗装、薬液注入の種類が設けられており、それぞれの区分で施工の計画や管理が行えます。

土木施工管理技士の合格率(平成26年度)
1級 学科試験 58.5%
実地試験 39.5%
2級 学科試験 53.4%
実地試験 33.5%
将来性と企業からの評価

土木工事自体は無資格でもできますが、実際の現場では、施工計画を作成および品質と安全の管理を行う土木施工管理技士の存在が必要不可欠です。

土木施工管理技士は一級と二級で業務内容が大きく異なります。

二級土木施工管理技士は、土木、鋼構造物塗装、薬液注入の3種類の業務しか請け負えないのに対して、一級土木施工管理技士になれば、河川、道路、橋梁、鉄道、上下水道など大規模土木工事を請け負うことができるので一級まで取得を目指すことをおすすめします。

2011年に起きた東日本大震災で道路や川の堤防が大きな損害を受け、急速な復興工事が求められたのをきっかけに、急激に需要が高まりました。

また、2016年には熊本地震も発生し、災害の多い日本では、土木施工管理技士の需要は常にあると言って良いでしょう。

土木工事の現場には、1箇所につき最低1人は土木施工管理技士が配置していることが多く、最近では土木施工管理技士の試験に合格するとお祝い金を支給する会社もあるなど重宝されています。

建築施工管理技士

建築施工管理技士は、施工管理技士のなかでも土木に次いで人気の高い資格となっています。

監理技術者になれる種類も、建設業法で規定された28業種中16業種と最多の数を誇り、建設業界ではニーズの高い資格です。

設計分野に重きが置かれる建築士の資格と比較されることが多いですが、施工管理技士のほうが難易度は低く、施工課程の計画・管理のスペシャリストを目指すことが可能です。

2級資格は、建築、躯体、仕上げの種類が設けられており、全ての分野で活躍するためには最低3回の受験が必要となります。

ちなみに1級建築士の資格合格者なら1級の学科試験が免除となり、2級建築士合格者は、1級実務経験5年で受験可能になります。

また、技能検定に合格している人は2級実務経験が免除となります。

建築施工管理技士の合格率(平成26年度)
1級 学科試験 41.6%
実地試験 40.2%
2級 学科試験 47.9%
実地試験 33.5%

電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技士は、電気工事を行う際に現場の指導・監督で必須の資格であるため、企業からの需要も高いです。

他にも、似たような資格として電気工事士や電気主任技術者などの資格がありますが、後者は難易度が高いため、対策や準備もそれだけ必要になってきます。

各資格とも目的が異なるため、自分のニーズに合う資格を選ぶと良いでしょう。

電気工事施工管理技士の合格率(平成26年度)
1級 学科試験 35.6%
実地試験 63.1%
2級 学科試験 54.4%
実地試験 39.0%

管工事施工管理技士

管工事施工管理技士は、冷房設備、空調設備、給湯設備、ダクト、配管工事などの施工計画を作成し、品質や安全管理などを行います。

1級資格の保持者は、建築設備士や社会保険労務士の受験資格がもらえるので、選択の幅が広がります。

管工事施工管理技士の合格率(平成26年度)
1級 学科試験 43.4%
実地試験 60.3%
2級 学科試験 59.8%
実地試験 36.4%

造園施工管理技士

造園施工管理技士は、公園や遊園地などの造園工事における施工計画の作成・管理を行うスペシャリストです。

近年は、地球温高や環境保護の観点から、ビルのレストスペースや公園などの造園工事が増加しています。

しかし、近年、1級造園施工管理技士の試験が難化傾向になっており、資格保有者は企業から高い評価を得ています。

造園施工管理技士の合格率(平成26年度)
1級 学科試験 40.0%
実地試験 33.8%
2級 学科試験 55.8%
実地試験 44.1%

種類が多い施工管理技士だからこそ専門の転職サイトがおすすめ

施工管理技士求人は専門の転職サイトがおすすめ

施工管理技士は以上のように様々な種類があり、資格を活かせる現場も異なってきます。

したがって、施工管理技士で転職するなら専門の転職支援サイトに依頼する方が理想の職場に出会える可能性は高まります

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